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思い立って、長崎へひとり旅。
essay
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何を思ったか、急に長崎に行きたくなりました。知り合いもなく、当てもない。よくわからない旅を、久しぶりにしてしまいました。

まずはチンチン電車に乗り、市内観光から。ご存じ眼鏡橋。この橋の周辺に、骨董屋さんがたくさんありましたので、見て回りましたが、残念ながら私好みではなく、一時間で見終えてしまいました。

暖かい国らしい満開のサボテンの花。国が違えば花も違う。ついついカメラを向けてしまいます。

インゲン豆を日本に持ってきた、隠元和尚。

中国からきた商人はキリシタンと間違えられないように、たくさんのお寺を造りました。代々、中国から住職を迎え、お寺の作りもそのまんま中国のお寺です。

お寺でお茶をいただきました。寂れたお寺ですが、所々に丁寧な所作を感じました。

長崎にも『一力』という料亭がありました。

歴史は200年ほどあり、花月が山の料理屋なら、一力は街の料理屋。長崎ぶらぶら節の高島礼子さんのセリフを思い出します。

あこがれの料亭『花月』

長崎ぶらぶら節の舞台でもありました。名物のしっぽく料理をいただきたかったのですが、2名様から、ということで残念ながらお邪魔できませんでした。映画では街の芸者と山の芸者が、歌舞音曲で喧嘩をしていました。

美輪明宏さんの出身地、長崎は丸山の遊郭跡です。窓の格子が何とも華やかな時代を思わせます。東京吉原、京都島原、大阪新町、長崎丸山。四大花街のひとつです。

夜はホテルの近所のお寿司屋さんでひとりご飯。まずは馬刺しをいただいて…一人だから「美味しい!」とも言えず、写真を撮りました。

くじらのさえずりの握り。

不思議な食感でした。

九州の海胆も味が濃くて美味しかったです。

周りのお客様も東京の方が多く、私は大将に何処から何をしに来たかと聞かれるのではないかと、ひやひやしながらいただいていました。だって、目的がありませんから。それに、声で男だとバレやしないかと気を遣いました。馴染みではないお店は気を遣います。

長崎名物、トルコライス。

結局こういうものが落ち着きます。バターライスにナポリタン、とんかつにカレーがかかります。この味のコラボレーションが素晴らしく、すっかり気に入りました。二泊の旅で、三回いただきました。

一応、長崎皿うどんも食べなきゃと思い、食べてみました。もちろん美味しかったですよ。でも、名物すべてが炭水化物。肉体労働をしなければ、カロリーが消費できません。とりあえず、たっくさん歩きました。

グラバー邸手前の教会も写真だけで素通り。フランスのシャンパーニュのランス大聖堂を見てからは、あまりにも華奢なので、日本の教会は表から見ることにしました。比べてはいけませんが、ごめんなさい。

グラバー邸。昔、雲仙普賢岳の麓にホームステイをしたことがあります。その時にこちらに来たことを思い出しました。

明治に日本がイギリスの植民地となった司令塔。岩崎弥太郎さんも龍馬さんも、イギリスのスパイだったのですね。今は、アメリカの植民地。私たち日本人は、いつになったら独立国家として歩めるのでしょうか。

ほら、ご覧ください。フリーメイソンの紋章を見つけました。

フリーメイソンを調べると、イギリス発祥の石工のギルドから始まった自由と平和を求める集団とありますが、そんなわけはなく、ロスチャイルドさんが作られた財界のロビー団体ですね。

私もこのマークを今度使わせていただきます!だって可愛いんだもん。

長崎ぶらぶら節の主人公、愛八さんのお墓参りに行ってきました。丸山の料亭の裏山をひたすら登った、昔は海を見渡せたであろう場所にひっそりと佇んでおりました。

可愛いお花とお茶を持って行きました。お墓参りをしていると、散歩に来たマダムに話しかけられ、愛八さんのお話で盛り上がりました。

土曜日の夜に長崎のゲイバーを探していましたら、大阪の頃の先輩がニューハーフのショーハウスをされていたので、お邪魔してきました。(フェアリー)真行寺ともこママ、とても素敵なママなので、長崎へ行かれた際にはぜひ遊びにきてくださいませ。